首都圏の老舗中堅ゼネコンの(株)小川建設は,新年早々の2009年1月5日(月)に民事再生手続開始の申し立てを行い,東京地方裁判所に受理され経営破綻した. 負債総額は190億円だった. 小川建設は,マンションのコルサムとして,千葉県内でもマンション分譲をしていた.↓2003年に完成した船橋市薬園台の興和不動産の大型マンション(総戸数229戸). 小川建設の作品だ.
小川建設は,1909年（明治42年）8月に,土木建築工事業者として創業した. 北関東エリアを中心に地盤をもっていて,近年は約70%がマンション関連の工事をおこなっていた. 1997年には関連会社の(株)小川建物を設立して不動産開発事業を分社化し,自らもマンション開発分譲も手がけていた.
バブル景気時の1992年3月期には,年売上高約424億6000万円を計上していたが,2004年3月期には年売上高約221億3700万円までに半減,さらに,2008年3月期の年売上高は約196億9100万円にまでになっていた.↓1998年に完成した柏市のマンション(総戸数37戸).
さらに追い討をかけるように,米国サブプライムローン(信用度の低い人向けローン)の破綻により,全世界的な金融危機と不動産不況にみまわれ,深刻な金融危機の波に飲み込まれてしまった. 資金調達が困難となり,自主再建を断念した.↓千葉市中央区祐光3丁目の島忠家具センター千葉店(現在は城南建設情報館)も,小川建設の作品だ.
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